【宮森LOG】

買った物や行った場所に関する備忘録

裁判を傍聴してきた

兄貴が一時的にこっちに戻ってきていて、今日東京に戻る前に裁判を傍聴するというので、こんな機会はなかなか無いので行ってきた。

こっち(群馬)の地方裁判所司法修習生として勤務することになるらしいので下見も兼ねていたようだ。

2件見てきたんだけど、1件目は薬物、もう1件は業務上過失致死(交通事故・人身)。

1件目は判決を言い渡す日だったらしく、2年6ヶ月の求刑が、被告が用意してきた(被告の弁護士が減刑目的で作成)手紙を読んだだけで懲役2年・執行猶予4年の判決に変わった。

へぇ~、こんな簡単に刑期って減るんだね。それに執行猶予が付いてるからシャバに戻れる。実質無罪みたいなもんだ。

もちろん執行猶予中に再犯した場合は、元々科せられていた懲役2年+再犯での刑期、刑務所にぶち込まれる事になる。でもやるヤツは執行猶予中に再犯しちまうんだけども。

2件目は業務上過失致死の第1回目の裁判だったんだけども、ちょっとね、被告に情状酌量の余地がありすぎて可哀想だった。

元々被告はひどいアトピー性皮膚炎の持ち主で、高校受験も出来ないほどアトピーに悩まされ続けてきた人のようで、仕事もなかなか続けられないような状態で、運転中に顔のアトピーが痒くなって注意力散漫になってしまってよそ見している間に人をはねてしまったそうだ。

当然過失とは言え被害者のおばあさんを死なせてしまったので刑を受けるのは当然だし、運転に支障が出るほどの痒みならば一旦停車する事もできたワケで、そういった危険回避行動を怠った責任はある。あるんだけどさぁ、この人は執行猶予付けてあげてほしい。アトピーじゃなかったらこの事故は起こらなかったかもしれないし。

裁判って被告のおおまかな生い立ちとか家庭環境、家族構成まで検事やら家族から話しをさせるんだね。それ聴いてたら情状酌量の余地がありすぎてホント可哀想だった。もちろん生い立ちとか病気のことはあるにしても重大事故をやっちまった事に変わりは無いのだけれども、遺族が刑事罰を望んでいないようなのでなんとか執行猶予にしてあげて欲しい物と思った。

話は変わるけど、裁判員制度はいらないと思う。平成21年までには開始されるそうだ。