死闘の果てに

天井に穴があいた。

最近我が家にネズミが住み着いていてネズミが嫌がる音波やら何やらを発生させる不思議装置を兄貴が購入してきて設置したのだがサッパリ効果がない。

兄貴曰く「音波によってネズミがストレスを感じてここに近寄らなくなるらしく即効性はないからもう少し我慢しろ」ということだった。

だったのだがいっこうにネズ公（←ネズコウとは読まずネズハムとお読みください、特に意味はありませんが。）が消える気配も無く今日も昼間から俺の部屋の屋根裏をカタカタゴトゴト蠢き回りやがるのでベッドの上から天井目掛けて掌底を何発もこれでもかこれでもかと、「音波よりむしろこの掌底の衝撃音でストレス感じてくたばりやがれ」と念じながらまるで千代大海の突っ張りの如く乱れ打っていたら、利き手ではない左手でのいまいち力加減のわからないがゆえの不意の“会心の一撃”で写真のようなブラックホールが出現してしまったのである。

せっかく屋根裏へ直に通ずる道が出来たのでここから毒とか取り餅とかあのバチーンと挟む罠とかのデストラップを多数仕掛けてみようと思うのである。とっ捕まえたら近所の猫の餌にしてやる！　でネズ公が毒食って死んでたなら猫もその毒に当たって死んじゃったりすんの。これが所謂「食物連鎖」ですか？

そういえば以前もネズミが出現していたのだがその時は親父が近所の飼い猫「クマ」を捕まえてきて我が家の屋根裏に放った事があった。このクマという猫はありえないくらい人懐っこくて簡単に連れてこられるのだが、「またクマに働いてもらうか」などと親父は言っている。クマの飼い主は自分の家の猫が他所の屋根裏でネズミ捕りをさせられてるとは想像もしてないだろうなぁ。

・・・なんだか解決まで長くなりそうな話だけど面倒だからもう金輪際ネズ公の話は書かないかもしれない。結果報告くらいはすると思うけども。